大会前のカット出しの効果について
2021年3月17日by BEYONDWAX-YUKOcontest
BEYONDWAXでは、コンテスト向けのサロンとして「カット出し」という施術を行っております。
選手の方は大会前の最終仕上げで、筋肉のカットを出す目的として利用されています。
では、「カット出し」という施術は、どのような施術内容で、どんな効果をもたらしてくれるのか?どういう仕組みで、「カット出し」ができるのか?という事を説明致します。
※この内容はBEYONDWAXが考えるオリジナルの「カット出し」の施術内容となっております。
カット出しとは
まず、「カット出し」とは?という点について。各種コンテストにおける評価について、色々な審査基準があるとは存じますが、筋肉の大きさやバランス、絞りを見られるのではないかと思います。その時に、よりハッキリと、クッキリと筋肉の陰影を出すことにより、より高い評価を得る事ができるという事です。筋肉のセパレーションをクッキリと出し、ストリエーションが見えるほど皮膚の張り付き感を出す、これを「カット出し」と称しています。また、施術直後に関しては特にはっきりとバスキュラリティが見えるようになります。血管がまさに浮き出ている状態です。これは、体質やトレーニング歴にもよると思います。
水抜きとは
では、次に水抜きについてですが、カットを出すにはむくみは大敵です。「水抜き」と呼ばれるテクニックを使い、体の水分をぎりぎりまで排出させる事で皮膚と筋肉の間をピタっと張り付かせるような質感にします。この水抜きのテクニックは、場合によっては脱水症状を引き起こしたりするなど、安易に行うと非常に危険ですので、専属のトレーナーや、詳しい人の指導の元行ってください。
では、上記をふまえた上でBEYONDWAXが行う「カット出し」の施術内容をご説明致します。
BEYONDWAXでは、主に機器を使用した施術に加え手技によるマッサージ効果によって、血流やリンパの流れを促し、体の余分な水分や老廃物を体外に排出させる仕組みを使ってカットを出しています。人体はおよそ50~60%は水分であることはご存知ですよね。また、その体液は体重の約60%を占めており、その中には血液や血漿なども含まれます。更に、体の中に数十兆個もある細胞の中や細胞外も水分で満たされています。その水分の中で細胞外の間質液がむくみの原因であるため、ここを排出させる効果をもたらす施術になっています。
人体は、身体の水分量はもちろんですが体温も一定になる仕組みになっています。水を大量に摂取しても身体の80%が水分になるなんて事はないですし、サウナに長時間入り続けたからといって、体温が50℃になったりしないですよね。それは身体の働きによって一定に保たれているからです。身体の仕組みを考えれば、水分を制限しすぎると身体が危険を察知し、体外への排出を抑えますし、皮膚温度が上昇すれば、汗を出して体温調節するのです。ちなみに汗の成分にはほとんど老廃物は含まれません。老廃物はリンパを通り腎臓で濾過されて排泄物として体外で排出されます。老廃物がちゃんと排出されずに身体に残ってしまえばむくみの原因は取り除けません。
ですから、水抜きやカット出しのために身体に無理な状態で強制的に水分を出したりするのはおすすめできません。
BEYONDWAXでは、身体に負担なく自然な方法でリラックスしながら痛みや熱さを必要としない「カット出し」の施術を行っています。
細胞外液である間質液は、血管やリンパ管の細胞壁を通り行き来しています。この間質液を体外へ排出させることがカット出しに大きく関わってきます。
間質液は動脈から細胞壁を通り酸素や栄養素を運びだすために細胞外へ流れます。そして不要な老廃物や水分を回収して静脈へ戻ります。この時に回収しきれなかったものはリンパ管にも回収されます。不要な水分や老廃物は静脈とリンパ管が回収するのです。ですから施術では、血流とリンパの流れを促すマッサージを基に行っています。
施術方法について
機器による効果は、深部への温めとほぐしです。機器によって温められた筋膜や脂肪細胞は柔らかくほぐし排出しやすくなります。小腸のリンパは脂肪を回収し静脈に運ばれ排出します。凝り固まったままでは流れが悪くなるので大切な施術になります。そのうえで行うハンドマッサージは、リンパの流れに沿ったマッサージ法で優しく血流やリンパの流れを促します。毛細リンパや毛細血管は非常に繊細で傷つきやすいので、強い力は必要としません。
BEYONDWAXの「カット出し」の施術では機器によって深部へのアプローチと、手技による排出させるマッサージの組み合わせが重要になっています。
血液は心臓をポンプにして体内を1分ほどで一周していますが、リンパ液は身体の先端から始まり一方通行です。腎臓などを循環して排泄物として体外へ排出されるまで1日程度を要すると言われています。ですから、カット出しのタイミングとしては3~5日前あたりがベストとしています。
注意点について
しかし注意点もございます。「カット出し」は細胞外に溜まる体液の移動によって水分を排出させる施術です。そもそも体内に余分な水分がなければ排出効果はありません。極端な水分制限をしている場合は、身体が水分を排出させるのを抑えてしまう事もあります。効果をしっかり出すためにも水分摂取量には十分にご注意ください。(サロンでは水分の摂取量に関してはアドバイスしていません。ご自身で調整のうえご来店ください。)
カット出し後にサウナや岩盤浴などに行かれる方も多いです。リラクゼーションになるのでしたらおすすめしますが、身体に負担になるようでしたら行く必要はございません。汗をかくとスッキリしますし、デトックス効果を感じますよね。当サロンの施術ではあまり汗はかかないので効果あるのかな?なんて不安に感じるかもしれませんが、上記の説明のような仕組みで行う施術ですので、リラックスも含め効果を感じて頂ければと思います。ゆっくりと身体を休める事もひとつの準備ではないでしょうか。
回数やタイミングについて
大会前日の施術を最大限に効果を出すためにも、施術を数回受けておくことをお勧め致します。上記の説明の通り、リンパの流れは非常にゆっくりです。加えて、身体は一定を保とうとするため血流やリンパの流れも数日で戻っていきます。常時、身体に血流やリンパの流れを促進させることは不可能ですね。しかし、定期的に施術を受ける事で、ほぐしやすく流れやすい身体にすることはできます。施術の間隔は3日ほど空けて次の予約をお取りください。大会前は、1週間前の間に2回位受けられるとベストです。大会に向けて1ヶ月までの間には、週に1度受けるのがおすすめです。
また、むくみの原因を作らない事も重要です。大会前のむくみの原因の一つに「日焼け」があります。日焼けは一種の火傷です。炎症が起こると炎症を抑えるためにリンパ球が集合します。その時にリンパ球を流れやすくするために通常よりも細胞壁が広がりますから、通常よりも多くの間質液が流れ出ることになります。大会前の最後の仕上げと思って日サロに行ったらむくんで大失敗という話もよく聞きます。最後の仕上げは日サロではなくボディカラーリングにしておくのが最善の方法ですね。
施術時間について
カット出しメニューの施術時間は3つございます。
初めての方は「クイックハイパーナイフ30分」をお選び下さい。エステでの施術自体が初めての方や、一度体験してみたい方はこちらをおすすめいたします。こちらはハンドマッサージはありません。身体を温め、可動域を広げたり、運動前のコンディション調整におすすめです。「カット出し60分」はコンテスト前の調整にお勧めです。60分で、上半身または下半身など2~3部位の施術が可能です。コンテスト以外でも、疲労回復や減量時にも大変おすすめです。60分の施術になると、身体も精神的にもリラックス状態になります。ですので、筋トレなどの運動前よりも、運動後の方がおすすめです。施術後は水分もしっかり摂取してリンパに流した余分な水分や老廃物の排出を促します。水分摂取が非常に重要ですので、水抜きと同時よりも、水抜き前の状態での施術をおすすめします。「カット出し90分」は全身の施術になります。ロングコースになりますので、しっかりと身体を休めて副交感神経を優位にし、コンディションを整えます。全身のリンパの巡りを良くし、疲労回復や余分な水分の排出、浮腫みの改善や予防になります。代謝を良くして血液の巡りも良くなりますが、ここでしっかりと水分を摂ることも大切です。コンテスト前日に初めて90分コースを受けるのはおすすめしておりません。身体は恒常性という、一定に保とうとする機能を備え持っています。一度の施術で、身体が劇的に変化する事はありません。それは皆さんが、一度の筋トレで筋肉がついたり、一日でダイエットが成功する事などありえない、のと同じです。
身体のコンディショニングも定期的なケアが必要で、一度で長時間の調整ではなかなかうまくいかない事もあると思います。3つのメニューをご用意したのは、定期的なケアと大会に合わせたケアが出来るようにするためです。大会に向けて、以下のようなスケジュールを参考にしてみてください。
大会1~2ヵ月前の減量時→筋トレ前のクイック30分を週に1~2回、60分の半身を月に1~2回
大会1~2週間前の調整→90分の全身の施術を1~2回
大会2~3日前の仕上げ→60分の上半身と下半身の施術を交互に1回ずつ
※あくまで一例になりますので、回数や時間などはご相談下さい。
価格はホットペッパーのメニュー表をご覧ください。
カラーリングについて
絞り切った身体にカラーが入ると更にカットがハッキリと見えコンテスト仕様の身体に一段と輝きが増します。日サロとは違ったボディカラーの仕上がりです。施術後の身体を鏡で見たときにびっくりされる方がとても多いです。キレキレの腹筋や脚のカットはカラーで肌を黒くする事でよりクッキリと浮かびあがります。どんなに絞れた身体でもステージ上の強い照明の下ではどうしてもカットがぼやけてしまいます。ボディカラーリングはその強い照明の下で最大限に映えるカラーで仕上げる事ができます。
カラーの仕上がりは個人によって様々です。それは肌の角質の反応によって褐色にする施術だからです。よって、カラーをするタイミングや回数は個人によって様々ですので、大会より少し余裕をもって事前にご相談ください。これまで、たくさんのコンテスト会場に脚を運びました。日焼け下地のない方、色の入りにくい肌質の方、日サロ下地ありの方、それぞれの仕上がりを目で見て確認しています。そのうえでベストなタイミングや回数をご提案します。
☆各コンテスト、団体によってカラーリングの可否が異なりますので、大会概要をよくご覧になってからご予約ください。BEYONDWAXでは、FWJ、APF、JBBF、SSA、JCLSSIC、ライザップの公認カラーリングを行っております。 大会カラーリングについて詳しく説明!
公認サロンは証明書の発行を行っています。公認以外のカラーが発覚すると選手は失格になる場合もございますのでご注意ください。
まとめ
BEYONDWAXが行う「カット出し」についてご理解頂けたでしょうか?通常の痩身エステサロンではなかなか「カット出し」をお願いしてもわかってもらえない事も多いと思います。それは一般的なダイエットの痩身エステとは違った施術内容である事、痩身サロンではアプローチするのが脂肪である事、そもそも大会の趣旨や理想とする仕上りを理解していない事があるからです。
正直、「カット出し」とは絞り切れていない人がやるものと思われているかもしれません。ですが「カット出し」は魔法ではありません。80%の仕上がりを100%にするものとは違います。’落とせなかった脂肪をたった数時間の施術で消し去る事などできない’というのは皆さんもよくご存知だと思います。100%やり切った身体に最後の仕上げのつもりで来てください。絞りが間に合わない時は、直前ではなく数週間前からお越しください。サロンで出来る事は皆さんの減量のサポートです。
これまで多くのコンテスト前の選手の施術を行ってきた中で、私なりの考えや技術を磨くためにお客様にもたくさんヒアリングを行い、それを取り入れたりもしています。正直カット出しの施術を始めた当初と現在では、全く施術内容もお客様の体感も違います。よりカットが出るにはどうしたらよいか技術を磨き、コンテスト前のお客様の心情にも寄り添い、「大会前にこのサロンに来てよかった」と思ってもらえるように日々取り組んでいます。
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下までスクロールして「ボディ」のカテゴリから「カット出しハイパーナイフ」をお選びください。
「クイックハイパーナイフ」はコンテスト前日向けのメニューではありませんのでご注意ください。